パートナーが大人の愛着障害だったらどうする?向き合い方について

パートナーに対して「なんで愛情を試すような行動をとるんだろう?」「束縛が激しすぎてしんどい…」と感じたことはありませんか?
その行動はもしかしたら、大人の愛着障害が原因となっているのかもしれません。
恋人・結婚相手が愛着障害だということが判明したら、ふたりでその事実に向き合っていく必要があります。
そこで今回は、パートナーが大人の愛着障害を抱えていた場合の関わり方について、お伝えしていきます。
「恋人・結婚相手は愛着障害なのかもしれない」と感じている方も、ぜひ最後までご覧ください。
目次
パートナーが大人の愛着障害だったらどうする?
恋人・結婚相手が愛着障害をカミングアウトしてきたとき、もしくは普段の言動から「愛着障害なのではないか?」と感じたときに、どのような対応をとるべきなのか悩んでしまいますよね。
間違った対応をすると相手が依存してしまったり、症状が強く現れるようになったりすることもあるかもしれません。
ここでは恋人・結婚相手が愛着障害であることがわかったときに、パートナーとしてまず理解してほしいことをお伝えしていきます。
愛着障害の特徴やタイプを理解する

まず「大人の愛着障害」と言われても、どういった症状があるのかピンとこないという方もまだまだ多いと思います。
「大人の愛着障害」とは、幼少期に養育者と愛着がうまく形成されなかったことによって、成人してからも対人関係・情緒面・アイデンティティの確立などにトラブルを抱えている状態です。
そしてこの愛着障害には、大きくわけて「不安型」と「回避型」があり、それぞれに異なる特徴が現れます。
【不安型の特徴】
・嫌われることを極端に恐れて人の顔色をうかがう
・人に受け入れてもらいたいという欲求が強い
・拒絶されるのが怖くて、先に拒絶する
・愛情を確認するために試し行動をする
・受け入れてくれる人に依存しやすい
【回避型の特徴】
・対人関係で距離をとりたがる
・人に依存されるのも依存するのも苦手
・人の気持ちに無頓着で傷つく言葉を投げかけることがある
・共感力が低く、パートナーの気持ちに寄り添えない
・悩むくらいなら離れた方がいいと考える
上記のように、各タイプによって症状は異なります。
また、両方の特徴が合わさったタイプも存在するため、愛着障害の方と深い関係を築くのであれば、パートナーがどのような特徴を持っているのかをよく理解しておく必要があるのです。
また、同じタイプであっても不安を感じる場面や、カッとなってしまう場面が異なることもあるので、ふたりでじっくりと話し合いながら確認していきましょう。
愛着障害から生じる問題を整理する
パートナーが愛着障害を抱えていると、なにかしらのトラブルが起きることもあるかと思います。
たとえば、試し行動を何度もされてストレスが溜まる、嫉妬深く必要以上に束縛される、意見を伝えてくれず気持ちを察することが難しい…など。
関係性を深めていくためには、どのような問題がふたりの間で生じているのかを整理して、その問題を解消するためにはどういった対策が必要かをしっかりと話し合う必要があります。
試し行動や過度な束縛などをそのまま受け入れると、自分自身が疲れてしまうだけでなく、パートナーの他者依存気質が強くなり、“自立”からも遠ざかってしまうため要注意です。
カウンセリングの提案をしてみる
これまでパートナーがカウンセリングを受けたことがない場合は、一度愛着障害について専門家へ相談してみるのもよいでしょう。
愛着障害の症状を改善するためには、自分自身の考え方や抱えている課題などにしっかり向き合っていく必要があります。
専門家に頼ることで状況の整理も一緒にできるため、自分らしい人生を見つけていくことの手助けにもなるはずです。
また、カウンセリングを受けた結果「愛着障害だと思っていたけれども、他の病気だった」「愛着障害の他に、発達障害を抱えていた」ということが発覚するケースもあります。
病気によっては対応が遅れることで問題が深刻化する恐れもあるため、パートナーをそばで見ていて「愛着障害なのではないか?」と感じたときには、一度カウンセリングについて提案してみるのもよいかもしれません。
パートナーは大人の愛着障害の克服に重要な“安全基地”にもなる
大人の愛着障害は、対人関係でトラブルを抱えることが多く、恋人・結婚相手との関係性がうまくいかないこともあります。
しかし、お互いにしっかりと向き合って良い関係性を築くことができれば、ふたりの空間がパートナーにとって安心できる居場所、いわゆる“安全基地”となるのです。
恋人・結婚相手という存在が、安心して素直に気持ちを吐き出せる安全基地になれたら、不安が解消されたり、情緒が安定したりするなど、パートナーの症状が改善される可能性もあります。
ふたりにとって良い関係性が築けるように、愛着障害とパートナーへの理解を深めていきましょう。
当カウンセリングルームでは、愛着障害を対象としたオンラインカウンセリングを実施しております。
愛着障害を抱えるパートナーとの向き合い方にお悩みの方も、ぜひお気軽にご相談ください。
4月先着3名様
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45分 5,000円
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。