大人の愛着障害は仕事にも影響がある?特徴と悩み事について
職場の人と関係性をうまく築けなかったり、何度も失敗を繰り返したりすると、家に帰ってからもネガティブな気持ちになってしまいますよね。
そういった仕事の悩みは、もしかしたら「大人の愛着障害」を抱えているからなのかもしれません。
幼少期に愛着がうまく形成されず、愛着障害を抱えたまま大人になった方は、仕事で悩むことも多く見られるのです。
そこで今回は、大人の愛着障害の特徴と、その特徴がどのように仕事へ影響するのかについてお伝えしていきます。
職場で生きづらさを感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次
大人の愛着障害の特徴
幼少期に特定の人と情緒的な絆が形成されず、愛着障害を抱えたまま大人になった場合、下記のような特徴が現れます。
- 怒りをコントロールできない
- 思考が極端、100 or 0で判断する
- 融通がきかない
- 過去の失敗や恐怖にとらわれてしまう
- 人の顔色を気にしすぎる
- 嫌われることを極端に怖がる
- 些細な出来事でも傷つきやすい
- 人との距離感がうまく取れない
- 自己肯定感が低い
- 自分で決断できない
「自分は大人の愛着障害なのではないか?」と悩んでいる方は、上記の特徴に当てはまるものも多いかと思います。
しかし、“すべての項目に当てはまる=大人の愛着障害”というわけではないため、自己診断で完結させることはおすすめできません。
大人の愛着障害の特徴は、「発達障害」や「パーソナリティー障害」にもよく似ていると言われています。
これを見分けるのは専門家でなければ難しいため、「愛着障害なのかな?」と不安を感じているのであれば、ぜひ専門機関に相談してみてください。

大人の愛着障害は仕事にも影響する?
大人の愛着障害は、プライベートの人間関係だけでなく、仕事でもさまざまな影響があります。
仕事では上司や部下、クライアントなどさまざまな人との関わりが生まれるため、対人関係でトラブルになりやすい愛着障害の方は、悩みを抱えることも多いでしょう。
具体的には、下記のような特徴から仕事で影響を受けたり、生きづらさを感じたりする可能性があります。
職場の人と良好な関係を築くことが苦手
職場では上司や部下、同僚などとのコミュニケーションが必要です。
しかし、大人の愛着障害を抱える方の多くは、極端に人の顔色をうかがったり、ほどよい距離感がわからなかったりするため、コミュニケーションがうまく取れず、関係性づくりに苦労してしまいます。
また、思考が極端で物事を100か0で考えるという特徴によって、上司などに「融通がきかない」といった印象を与えることも。
職場の人にマイナスなイメージを持たれることや、良好な関係を築けないことは、大人の愛着障害を抱える方にとって大きなストレスになるでしょう。

感情のコントロールができずトラブルを引き起こす
怒りをうまくコントロールできず、ついカッとなってしまうというのも大人の愛着障害による特徴のひとつです。
感情に任せて仕事をしたり、怒りによって建設的な話し合いができなくなったりすると、社内の人や取引先の人とトラブルを引き起こしてしまいます。
大きなトラブルを何度も繰り返していると、職場で居心地の悪さを感じることもあるでしょう。

自分で判断することに不安を感じる
職場では指示されたことを遵守するだけでなく、自分で判断して行動しなければならない場面も増えていきます。
しかし、愛着障害の方は自己肯定感が低く、自分自身で決断することが苦手なため、上司からの指示がないときに不安を感じることもあるでしょう。
特に30代になると後輩・部下を持つようにもなり、決定権を委ねられる機会が増えるのでストレスに感じてしまうかもしれません。
仕事でのミスから立ち直るのに時間がかかる
大人の愛着障害を抱える方は、過去の失敗や恐怖にとらわれてしまう特徴も持っているため、仕事でミスがあったときや上司に叱られたとき、立ち直るのに時間がかかります。
また、必要以上に自分を責めすぎたり、「見放されるのではないか」と情緒が不安定になったりすることもあるでしょう。

大人の愛着障害で仕事の悩みを抱えたときには一度カウンセリングへ
人との関係づくりに悩みを抱えやすい愛着障害の方は、仕事でも苦労する場面が多く見られます。
接客業や営業職などの人と接することをメインとした仕事でなくても、上司や部下、クライアントなど、人との関わりが必要になる場面は増えていくでしょう。
その関わりの中で、「幼少期には気がつかなかった生きづらさを社会に出てから感じるようになり、カウンセリングを受けたら大人の愛着障害だった」と発覚するケースもあります。
大人の愛着障害は、適切な治療を受ければ症状の改善・悩みの解消を目指せるため、深刻化する前に専門機関で相談することが大切です。
当カウンセリングルームでは、大人の愛着障害やHSP、アダルトチルドレンなどを対象としたオンラインカウンセリングを行っております。
Zoom・Skype・LINE通話で気軽にご相談いただけますので、「自分は愛着障害なのかもしれない」と感じている方は、ぜひ一歩踏み出してお悩みをお話ししてみてください。
4月先着3名様
初回カウンセリング
45分 5,000円
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※初回はオンラインでカウンセリングを行っています。Zoom・Skype・Line通話でのカウンセリングが可能です。
※初回カウセリングでは、現在のあなたの状態をお伺いして、今後の目標や方針を決めていきます。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。