強迫性障害と併発しやすい病気とは?特徴と原因について

強迫性障害の症状に加えて「眠れなくなった」「ごはんが食べられなくなった」など、これまでと違った不調が現れている場合、もしかしたら他の病気を併発しているのかもしれません。
今回の記事では、強迫性障害の人が“併発しやすい病気”についてお伝えしていきます。
特徴や原因も解説していきますので、「最近違う症状がでてきた気がする」という方は、一度チェックしてみてください。
目次
強迫性障害とは
自分の意思に反して、強い不安や恐怖心が頭から離れず(強迫観念)、それらをどうにか振り払おうと同じ行動を何度も繰り返してしまう(強迫行為)病気のこと。
たとえば、手の細菌が気になって何度も手を洗ったり、カギを閉めたか不安で何度も確認したりするなどの行為が見られます。
「こんなに繰り返すなんてどうかしている」と自分自身で思っていてもやめられないため、日常生活に支障をきたすこともあるのです。
強迫性障害の原因
明確な原因はまだわかっていませんが、遺伝、ストレス、環境の変化、生活歴などが関係していると考えられています。
また、几帳面、まじめ、完璧主義、神経質、こだわりが強いなどの性格に当てはまる方も、強迫性障害になりやすい人としてあげられます。
強迫性障害の治療
物事の考え方を見直して、気持ちを楽にさせる“認知行動療法”。
そして、強迫行為をしなくなる気持ちを薄れさせる“薬物療法”などで治療を進めていきます。
個人によって異なりますが、このふたつの治療法を併用するとより効果的だと言われています。
その他にも強迫症状の背景に着目し、原因となっているトラウマなどを取り除きながら治療することもあり、強迫性障害の治療法は一人ひとりに合わせて決定するのが一般的です。
強迫性障害と併発しやすい病気の特徴と原因

強迫性障害を抱えている人には、他の病気を併発する方もいます。
ここでは、併発しやすいと言われている病気の特徴についてお伝えしていきます。
強迫性障害と併発しやすい病気①:うつ病
気分が落ち込んで憂鬱になる、食欲や睡眠欲などが低下する、眠れず疲れやすいなど、さまざまな症状が現れるうつ病。
引き起こす原因はひとつではないと言われていますが、うつ病になりやすい気質・性格、きっかけとなるストレスが組み合わさることで発症すると考えられています。
強迫性障害と併発しやすい病気②:全般性不安障害
対象がはっきりしない強い不安を常に感じており、尽きることのない不安と心配で身体や精神にさまざまな症状が現れる病気のこと。
原因はまだはっきりしていませんが、遺伝、性格、ストレス、自律神経などが関係していると考えられています。
強迫性障害と併発しやすい病気③:摂食障害
極端な食事制限をする、大量に食べすぎる、食べたものをわざと吐くなどの行動が見られる摂食障害。
発症の原因は明らかにはされていませんが、社会的要因や心理的要因が複雑に絡み合っていると考えられています。
強迫性障害と併発しやすい病気④:チック症
まばたきや首振りなどの動き、咳払いや奇声などの発声が本人の意思とは関係なく現れる病気のこと。
原因ははっきりとわかっていませんが、遺伝や脳内の神経伝達物質の異常、ストレスなどが関係していると言われています。
強迫性障害と併発しやすい病気⑤:強迫性パーソナリティ障害
秩序や完璧主義にとらわれていて柔軟性がなく、なにをするにも決められた特定の方法で進めなければならないと考える強迫性パーソナリティ障害。
正確な原因は不明ですが、遺伝、神経伝達物質の異常、ストレス、生活歴などが関与していると考えられています。
強迫性障害と併発しやすい病気⑥:パニック障害
なんのきっかけもなく、突然めまいや動悸、息苦しさなどのパニック発作が起こり、これが何度も繰り返される病気のこと。
原因はまだはっきりとわかっていない部分もありますが、脳の機能的異常で起こっているのではないかと言われています。
強迫性障害と併発しやすい病気⑦:不眠症
寝つきが悪い、眠りが浅い、早朝に目が覚めるなどの睡眠問題が続き、日中に眠気、集中力低下、食欲低下、疲労感などの不調が現れる病気のこと。
不眠症の原因はさまざまあり、ストレス、心身の病気、薬や刺激物の影響、生活リズムの乱れ、環境の変化などがあげられます。
強迫性障害で悩んだら早めに専門機関へ
強迫性障害の症状は日常生活にも影響を与えることがあるため、悩まされながらも仕事を続けている方は多いかと思います。
そういった悩みや不安をだれかに相談することなく、ひとりで抱え込んでしまうと、症状が悪化したり、他の病気を併発したりする可能性も高まるでしょう。
強迫性障害の方は、自分を追い詰めて頑張りすぎてしまうところがありますが、生きづらさを改善するためには、早めに専門機関に相談することが大切です。
当カウンセリングルームでは、強迫性障害を対象としたカウンセリングを実施しております。
「他の病気を併発しているのかも?」と不安を感じている方も、お気軽にご相談ください。
4月先着3名様
初回カウンセリング
45分 5,000円
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※初回カウセリングでは、現在のあなたの状態をお伺いして、今後の目標や方針を決めていきます。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。