愛着障害は大人でもなる?改善に重要な「安全基地」とは
幼少期の愛着形成に何らかの問題を抱え、人間関係や日常生活でつらい思いをする愛着障害。
そんな愛着障害の改善には、「安全基地」が重要であると言われていますが、具体的にどういったものなのかがイメージできない方も少なくないでしょう。
そこで今回は、安全基地が大切な理由や大人になってからの作り方についてお伝えしていきます。
生きづらさを改善していきたいと悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
大人の愛着障害とは?
愛着障害とは、子ども時代に両親などの身近な人との愛着が形成されなかったことによって、対人関係・日常生活で課題や生きづらさを感じている状態のことを言います。
怒りをうまくコントロールできない、過去にとらわれがち、人とのほどよい距離感がわからない、過度に人の顔色をうかがってしまうなどの症状があり、大人になってからも続くことがあるのです。
また、中には子どもの頃から愛着障害を抱えていたけれども、気がつかずにそのまま大人になったというケースも見られます。
その場合、自分が愛着障害であるという自覚がないため、「どうして他の人よりも気をつかい過ぎてしまうのだろう…」「傷つきやすい私が悪いのかな」などと、苦しさを感じることも多くなるでしょう。

愛着障害による二次障害
愛着障害の症状が大人になってからも続いていると、下記のような他の病気を引き起こすことも考えられます。
- うつ病
- 不安障害
- 心身症
- 境界性パーソナリティー障害
- 摂食障害
- 睡眠障害
- 自律神経失調症
- アルコールや薬物、ギャンブルなどへの依存症
愛着障害を抱えている方は、職場や家庭で苦労する部分も多く、そのストレスや不安によって二次障害が現れるケースもあります。
愛着障害は向き合い方次第で症状を改善できる可能性もあるため、生きづらさを感じている場合は早急に適切な対応をとることが大切です。
愛着障害の改善に重要な「安全基地」とは?
安全基地とは、不安な気持ちを素直に話せて、頼ることができる存在のことを言います。
何かに挑戦してうまくいかなかったときや、ストレスが溜まって疲れてしまったときに気持ちを落ち着かせられる居場所は、幼少期だけでなく大人になってからも大切なものです。
子どもの頃だと両親や養育者などを安全基地と認識することが多いですが、大人になると恋人や配偶者、友人などを安全基地だと感じることもあります。
自分を受け入れてくれる人、いわゆる“心の拠り所”があれば、良好な対人関係も築きやすくなり、自己肯定感や自尊心、積極性などの低下を防ぐこともできるでしょう。

大人になってからの「安全基地」はどうつくる?
大人の愛着障害では、両親との良好な関係を築くよりも、友人やパートナーとの関係性を深くしていくことが大切です。
親しい人とのコミュニケーションを増やしていけば、自然と相手を信頼できるようになったり、安心して素直に悩みを相談できたりすることもあります。
そしてこのとき、意識しておかなければならないのが“相手に期待しすぎない”ということです。
愛着障害を抱えている人は、「期待通りの反応をしてくれなかったから、この人は私を嫌っているのかもしれない」と不安を感じてしまうかもしれません。
しかし、安全基地というものは、“自分の思い通りの対応をしてくれる人”ではないため、期待に応えてくれなかったからといって悲観的になる必要はないのです。
安全基地となってくれる人の対応が自分の理想とするものではなかったとしても、ネガティブにはならず、「人それぞれ考え方は異なるものだ」と受け止めるようにしましょう。
安全基地が見つけられない場合は専門家に頼る
友人や恋人、配偶者などで信頼できる人がいれば、その人が「安全基地」になってくれることもあります。
しかし、愛着障害によって良好な対人関係を築けず、信頼できる身近な人がいないという方も少なくありません。
そういった場合は、まず愛着障害の改善を目指してカウンセリングを受けてみるのもよいでしょう。
カウンセラーと一緒に状況を整理していくことで、自分自身の強みを見つけられれば、自己肯定感の向上にもつながります。
幼少期に満たされなかった気持ちを大人になった今補っていけるよう、少し勇気を出して一歩前に進んでみましょう。

大人の愛着障害に悩んだときはカウンセリングへ
愛着障害は幼少期に適切な対処がされていないと、大人になってからもその症状に悩むことがあります。
また生きづらさを感じることによって、二次的に他の病気を引き起こす可能性も考えられるため、早めに対処していくことが大切です。
当カウンセリングルームでは、愛着障害、パーソナリティー障害、HSP、不安障害、うつ病などを対象としたオンラインカウンセリングを実施しております。
今置かれている状況を一緒に整理して、愛着障害の改善に重要な「安全基地」を見つけていきましょう。
また、「自分が愛着障害なのか、他の病気なのかわからない」という方のお悩みにも対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
4月先着3名様
初回カウンセリング
45分 5,000円
※はじめての方は初回カウンセリングをお申込みください。
※初回はオンラインでカウンセリングを行っています。Zoom・Skype・Line通話でのカウンセリングが可能です。
※初回カウセリングでは、現在のあなたの状態をお伺いして、今後の目標や方針を決めていきます。
LINEでのご相談
愛着障害や強迫性障害、不安障害のご相談を受け付けています。
HSPやアダルトチルドレンのお悩みの方やカウンセリングご希望の方は、友達追加ボタンを押して、メッセージをお送りください。

臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。