強迫性障害の乗り越え方とは?適切な治療で症状を改善しよう
強迫性障害による症状は、心身のエネルギーを奪われるだけでなく、仕事や私生活にも支障をきたすことがあります。
そんな強迫性障害を発症した人の中には、「症状が治るのか、乗り越え方があるのかわからない」と不安を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、強迫性障害を乗り越えるための方法についてお伝えしていきます。
「強迫行為をやめたいけど、乗り越え方がわからない」と悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次
強迫性障害ってどんな病気?
強迫性障害とは、頭の中に浮かんだ強い不安・恐怖に支配されて、それをどうにか消そうと何らかの強迫行為を繰り返す病気です。
・カギを閉めたか不安で、何度も確認し続ける
・手の汚れや細菌が気になって、過剰に手洗いを繰り返す
・周囲の人にケガをさせるのではないかと不安で仕方がない
・物の配置にこだわりがあり、少しでもずれていたら直さなければ気が済まない
・いつもの手順で物事を進めないと、深刻な問題が起きるのではないかと不安
上記は強迫性障害による症状の一例です。
さまざまな不安から何度も繰り返して強迫行為を続けるため、本人も強迫観念・強迫行為によって心身のエネルギーを奪われます。
また、症状が重くなると周囲の人に同じ質問を繰り返したり、強迫行為に時間を取られて遅刻したりするようになるため、仕事や人間関係にも大きな影響を与えてしまうのです。
強迫性障害の原因はなに?
強迫性障害を発症する原因は、未だ明らかになっていません。
しかし、環境、ストレス、気質、遺伝、脳の神経伝達物質異常などさまざまな要因が関係していると言われています。
学生時代は特に問題なく過ごしていても、社会人になってからのストレスで発症したり、出産・育児などのライフイベントを機に発症したりすることもある病気なのです。
強迫性障害の乗り越え方とは
強迫性障害は向き合い方を変えることで、症状が改善する可能性のある病気です。
「もともとの性格だからどうしようもない」「症状はもう治らない」と考える必要はありません。
強迫観念・強迫行為に悩んでいる方は、症状に対する正しい向き合い方を理解して、強迫性障害を乗り越えていきましょう。
乗り越え方①:適切な治療を受けること
日本では、強迫性障害による症状を自分の性格だと考えていたり、病院に行くほどのことではないと判断していたりする人もいます。
しかし、強迫観念・強迫行為は、その人の性格から引き起こされるものではありません。
また、自己判断で病院に行かなくても大丈夫だと思い込んでいると、症状が重くなってうつ病などを併発するリスクも高まります。
強迫性障害は心理療法やカウンセリング、薬物療法など、ひとりひとりの症状に合った治療を受けることで改善できる病気です。
そして、早めにカウンセリングなどを開始することで、回復も早くなる可能性があります。
不安や恐怖感でつらい思いをしている方は、まず専門機関に今の状況を相談してみましょう。

乗り越え方②:ストレスを減らすこと
日々のストレスが蓄積されると、強迫性障害の症状もひどくなってしまいがちです。
仕事や私生活でストレスを感じる機会が多かったり、発散する場がなかったりすると心身ともに疲弊してしまいます。
過度なストレスを抱え込んでしまわないようにするためには、日頃から自分自身をケアすることが大切です。
・趣味や運動で気持ちを切り替える
・職場や家庭では可能な限り自分の負担を減らす
・自分の状況や悩みを信頼できる人に話す
周囲の人から強迫性障害に対する理解を得ることができるようであれば、家事や仕事の負担を減らすことでストレスが軽減されて、症状が改善される可能性があります。
また、自分の悩みや不安を話して、理解を示してもらえたり、共感してもらえたりすると気持ちが落ち着くこともあるでしょう。
症状を改善していくためには、強迫性障害によるストレスをひとりで抱え込まないようにすることが大切です。

乗り越え方③:生活リズムを整えること
生活リズムが乱れたり、自宅に引きこもったりすると、強迫性障害の症状は悪化する傾向があります。
睡眠時間が取れていない、外出せずに引きこもっている、社会とのつながりがなくなっている、というような状況になるとネガティブな気持ちに支配されてしまうこともあるでしょう。
規則正しい生活、適度な外出を心がけて、できれば仕事を通して社会的な関わりを維持することが大切です。
強迫性障害は乗り越えられる病気
強迫性障害を発症すると、さまざまな不安や恐怖感で心が追い詰められ、日常生活にも支障がでる症状によって、つらい思いをすることも多いです。
まだ明確な原因は判明していませんが、その人に合った治療を受けることで回復が見込めます。
これまで生きづらさを感じていた方は、一度専門家に相談することで自分に合った強迫性障害の乗り越え方を見つけられるかもしれません。
「治療を受けるべき状態なのかわからない」という方も、まずはカウンセリングで状況を話してみるのもよいでしょう。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。