強迫性障害は病院に行くべきか?受診に悩んだときには

強迫性障害に関する記事を見ているとき、「症状に当てはまるけど病院に行くべきなのかな」「ただの性格かもしれないから受診しない方がいいのかな…」と悩んだことはありませんか?
精神科や心療内科、カウンセリングなどに行ったことがない方は、受診すること自体に不安を感じてしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、強迫性障害に関して病院に行くべきか悩んだときのチェックポイントを紹介していきます。
目次
強迫性障害とは
強迫性障害とは、“強迫観念”という強い不安や恐怖感にとらわれて、どうにかそれを打ち消そうと“強迫行為”を繰り返すようになる病気です。
自分でもどうかしていると思っていてもやめられず、日常生活に支障をきたすこともあります。
代表的な強迫観念と強迫行為
- 不潔恐怖と洗浄
汚れやウイルスへの恐怖から過剰に手洗いや入浴、洗濯を繰り返す。
不特定多数の人が触れるものにさわれない。
- 加害恐怖
周囲の人に危害を加えるのではないかと不安で、包丁やハサミなどの尖ったものを触れない。
自分が事件や事故を起こしていないか、警察や周囲の人に確認する。
- 確認行為
仕事中の確認作業に時間がかかり、他の作業を進められない。
カギ閉めやガス栓のチェックを何度も繰り返し、なかなか自宅を出られない。
- 儀式行為
自分が決めた手順で物事を進めないと、恐ろしいことが起きると考える。
どんなときもこだわりのやり方で進めるため、融通がきかない。
- 数字へのこだわり
幸運な数字、不吉な数字にとらわれている。
自分の中のこだわりの回数分、作業を繰り返す。
- 物の配置や対称性へのこだわり
物の配置が少しでもずれていると不安になる。
机の上の物が対称になっていないと気が済まない。
強迫性障害は日常生活の延長にある

強迫性障害の症状は、日常生活の延長にあることなので、自分が病気を発症していることに気づくのが遅くなることもあります。
たとえば、先ほど代表的な強迫行為として紹介した手を洗うことも、カギ閉めの確認をすることも、日常でだれもが行うことです。
もともと神経質な方や完璧主義な方、綺麗好きな方であれば、その行為が「行き過ぎなのかもともとの性格なのか」を判断することは、さらに難しくなるでしょう。
病院に行くべきか?当てはまるかチェックしよう
これまでに精神科や心療内科を受診したことがない方は特に「病院に行くほどのことなのか?」「これが自分の性格なのでは?」と悩んでしまうこともあるかと思います。
しかし、そのまま不安を我慢していると症状が悪化したり、他の病気を併発したりする可能性もあるため注意しなければなりません。
少なくとも下記に当てはまる方は、できるだけ早めに病院を受診しましょう。
- 強迫性障害の症状に共感できる
強迫性障害の代表的な症状を見ていて、自分も同じことをしていると感じる方や、周囲の人から強迫行為を指摘されたことがあるという方は、専門機関への相談を検討しましょう。
自分では「症状に当てはまるけど病気というほどではない」と思っていても、周囲の人から見ると過度に同じ行動を繰り返していることもあります。
強迫行為を改善させるためにも、一度専門家への相談を考えてみてください。
- 突然不安や恐怖心に悩むようになった
ある日を境に、これまではなかった不安や恐怖心が頭から離れなくなったという方は、強迫性障害を含めたなにかしらの病気が関係している可能性が考えられます。
強迫性障害の方は、自分でも「どうかしている」「度が過ぎたことをしている」と思っていても強迫観念が消えてくれず、何度も同じ行動を繰り返します。
不安や恐怖心を限界まで我慢していると、症状が悪化することもあるため、早めに病院へ行きましょう。
- 日常生活に支障をきたしている
手洗いや入浴、カギ閉めの確認など、だれもが行うことであっても、その行為によって日常生活に支障をきたしている場合は、早めに受診しましょう。
強迫性障害の方は、自分の不安や恐怖心を打ち消すために強迫行為を繰り返し、なんとかその場をやり過ごせていることも多いです。
しかし、強迫行為で安心感を得ていても、それは一時的なものですので数時間後には「本当にちゃんとできていたかな?」と不安になってしまいます。
そのままにしていると、次第に強迫行為で時間を取られるようになり、仕事をうまく進められない、約束に遅刻してしまうといった問題もでてくるでしょう。
早めに治療を始めることで回復が早まる可能性もあるため、勇気を出して医師に相談してみてください。
※あくまでも参考程度のものですので、当てはまるからといって必ずしも強迫性障害であるとは言えません。
詳しくは専門機関で医師の診察を受けてください。
強迫性障害で悩んだら早めに病院へ行くべき
強迫性障害は、適切な治療を受けることで症状を改善できる可能性がある病気です。
しかし、治療が遅れてしまうと、症状が重くなって回復が難しくなったり、うつ病や不安障害などの他の病気を併発したりするリスクが高まります。
「強迫性障害なのかもしれない」「強迫行為で生きづらい」と感じた時点で、早めに受診することが大切です。
当カウンセリングルームでも、強迫性障害の方を対象としたカウンセリングを行っておりますので、不安のある方はぜひ一度ご相談ください。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。