大人の愛着障害とモラハラの関係性!試し行動もモラハラになる?

直接的な暴力ではなく、言葉や態度で相手を傷つける “モラハラ”。
最近はその言葉の認知度も高まり、離婚理由としてあげられることも珍しくありません。
そんなモラハラをする人の中には、大人の愛着障害が原因となっている方もいて、本人もパートナーも苦しんでいることがあるのです。
そこで今回は、大人の愛着障害とモラハラの関係性についてお伝えしていきます。
「パートナーをモラハラで傷つけないか不安」「自分は愛着障害なのかな?」と悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
モラハラとは
モラハラとは「モラルハラスメント」の略称で、言動や態度などによって相手に精神的苦痛を与えることを意味します。
特徴は物理的な暴力行為ではないこと、精神面で相手を追い詰めることです。
そのため、モラハラは目に見える傷が被害者の身体に残らず、表面化しづらいとも言われています。
モラハラに該当する言動とは?
モラハラは“心無い言葉や態度で相手を傷つける暴力”ですが、具体的にはどのような言動が該当するのでしょうか?
ここではモラハラの代表的な言動を紹介します。
暴言を浴びせる
暴言を浴びせたり、人格を否定するような言葉を投げかけたりする行為は、典型的なモラハラにあたります。
身体的な暴力を振るっているわけではなくても、「役立たず」「バカ」「消えろ」などの“言葉の暴力”でパートナーの心に深い傷をつけるのです。
無視をする
自分の機嫌が悪くなったときや、パートナーの言動が気に入らなかったときなどに、相手のことを長時間無視するというのもモラハラ行為です。
無視をするというのは「呼びかけても反応しない」だけではなく、パートナーが用意した食事をわざと食べない、いないものとして扱うといった行為も当てはまります。
相手を責める発言を繰り返す
過去の失敗をいつまでも許せず、なにかトラブルがあるたびに「あなたが過去にこんな失敗をしたから今もつらい思いをしているんだ」と責め続けるのもモラハラ傾向のある方に見られる言動です。
その他にも「子どもの教育が失敗したのはあなたのせい」というように、子どもの教育を通してパートナーのことを責めることもあります。
理由もなく不機嫌な態度をとる
モラハラ傾向が強い方は、なにか嫌なことをされたわけでなくても、理由なく不機嫌な態度をとって相手のことを支配しようとします。
パートナーから「私が何か悪いことをしたのかな?」「どうして怒っているの?」と聞かれても理由を答えず、「そんなこともわからないの?」とさらに責め続けることもあるのです。
束縛が激しい
日々の出来事を逐一報告させる、GPSで現在地を監視する、メールや電話などのやり取りをチェックするなど、過度な束縛でパートナーの行動を制限することもモラハラにあたります。
行き過ぎた束縛を嫌がっても「なにかやましいことがあるのか?」と怒り、自分の行動を改めようとはしません。
大人の愛着障害がモラハラの原因になる?

言葉や態度で相手を傷つけるモラハラ行為は、大人の愛着障害が原因となっていることもあります。
愛着障害とは幼少期に養育者との愛着がうまく形成されなかったことによって、対人関係や情緒面などに問題を抱えている状態のことです。
そんな愛着障害を抱えたまま大人になると、人を信じることができない、愛情を確認して安心したいという気持ちが強くなります。
そして、その不安な気持ちをパートナーにぶつける方法として、モラハラをしてしまうことがあるのです。
大人の愛着障害による“試し行動”もモラハラに該当する
大人の愛着障害の症状としてよく見られる“試し行動”も、態度や言動で相手を傷つけることになるため、モラハラに該当する行為と言えます。
試し行動とは、わざと相手を怒らせたり、傷つけたりすることで、自分への愛情を量ろうとする行為のこと。
たとえば、“理由もなく無視する”、“すぐに「離婚する」と言う”、“暴言を吐く”などの言動をとった後に、相手がどのような反応をするのか、それでも好きでいてくれるのかを確認するのです。
このような試し行動は何度も繰り返される傾向があり、解決するためには“大人の愛着障害に向き合う”という根本的なアプローチが必要になるでしょう。
大人の愛着障害によるモラハラに悩んだときはカウンセリングへ
愛着障害のまま大人になると、対人関係や情緒面で問題を抱えることとなり、ときにはモラハラ行為でパートナーを傷つけてしまうこともあるかもしれません。
今後大切な人を傷つけないためにも、カウンセリングを受けて愛着障害としっかり向き合い、症状を改善させていきましょう。
当カウンセリングルームでは、愛着障害の方を対象としたオンラインカウンセリングを実施しております
「自分は愛着障害なのかも…」「愛着障害の症状でパートナーを傷つけてしまう…」と悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。