大人の愛着障害は嘘をつく?症状との関係性について解説

幼少期に養育者との愛着がうまく形成されなかったことによって、さまざまな問題を抱える「大人の愛着障害」。
症状を調べているうちに「嘘をつくのも愛着障害の特徴なのかな?」と疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、子どもと大人の愛着障害の特徴、嘘をつくこととの関係性についてお伝えしていきます。
目次
子どもの愛着障害に共通する特徴

医学的な意味での愛着障害は、5歳以前に発症するとされていて、「反応性アタッチメント障害」と「脱抑制型愛着障害」の2種類に分けられます。
この2つのタイプは対人関係における特徴は正反対なのですが、性格的な特徴としては共通して見られるものがあります。
・理由もなく嘘をつく
・自傷行為がある(髪の毛を抜く、体を引っ掻くなど)
・他害行為がある(たたく、噛むなど)
・大人を試すような行動をとる
・よく眠れず、食事をあまりとらない
・体調不良を起こしやすい など
反応性アタッチメント障害の特徴
医学的な意味での愛着障害は、5歳以前に発症するとされていて、「反応性アタッチメント障害」と「脱抑制型愛着障害」の2種類に分けられます。
この2つのタイプは対人関係における特徴は正反対なのですが、性格的な特徴としては共通して見られるものがあります。
・理由もなく嘘をつく
・自傷行為がある(髪の毛を抜く、体を引っ掻くなど)
・他害行為がある(たたく、噛むなど)
・大人を試すような行動をとる
・よく眠れず、食事をあまりとらない
・体調不良を起こしやすい など
反応性アタッチメント障害の特徴
「反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)」の子どもは、他者を過剰に警戒しているため、人にうまく頼ることができません。
具体的な特徴としては、下記があげられます。
・警戒心が強く、人を信用できない
・自己肯定感が低い
・感情を表現しない
・他の子どもとの交流が少ない
・人の言葉で深く傷つく
・人目を気にしてびくびくしている
他人に対する恐怖心や警戒心が極端に強いために、人を信用することができず、自分から近よろうとすることがありません。
また表情が乏しく、笑顔があまり見られないこと、他の子どもと関わろうとしないことから自閉症スペクトラム障害の症状と似ているとも言われています。
脱抑制型愛着障害の特徴
「脱抑制型愛着障害」の子どもは、人に対して過剰にべたべたしたり、初対面であっても馴れ馴れしい態度をとったりする傾向があります。
具体的な特徴としては、下記の通りです。
・誰にでも抱き着く
・初対面の人にも馴れ馴れしく接する
・周りの注意を引こうと大声を出す
・過剰にわがままな言動をとる
・見知らぬ大人についていこうとする
・乱暴な言動をとる など
落ち着きがなくそわそわしていたり、自分に注目してもらうために衝動的な行動をとったりするため、ADHDとの区別が難しいとも言われています。
大人の愛着障害の特徴

医学的な意味で愛着障害は“5歳以前に発症するもの”とされていますが、大人になってからもその症状に悩まされている方は少なくありません。
そんな大人の愛着障害は、下記のような特徴が見られます。
1. 情緒面
・怒りをうまくコントロールできない
・0か100という極端な思考になる
・傷つきやすい
・過去にとらわれがち など
2. 対人関係
・人との距離感をうまく掴めない
・養育者や教師に対して恨みを持っている
・極端に人の顔色をうかがう など
3. アイデンティティの確立
・将来に関する決断も自分でできない
・自分の選択に自信が持てない など
“愛着障害は5歳以前に発症する”と聞くと、成長するにつれて自然に治るように思われるかもしれませんが、大人になってからも症状が改善されないこともあります。
これらの特徴によって職場の人とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、恋人や友人と良好な関係性を築けなかったりすることで、生きづらさを感じている方も少なくないのです。
大人の愛着障害だと嘘つきになる?
“嘘をつく”という行為は、5歳以前に発症する愛着障害の症状としてはよくあげられます。
そのため、中には幼少期から嘘をついてきたことで、大人になってからも嘘をつくことがクセになっている方もいるかと思います。
しかし、大人の愛着障害としては、「嘘をつく」という症状が典型的なものというわけではありません。
虚言が多くなっていたり、嘘をついている自覚がなかったりする場合は、他の病気が潜んでいる可能性も考えられます。
嘘をついてしまう病気とは

性格的なものでよく嘘をついてしまう方もいますが、中には抱えている病気による症状で嘘をつく方もいます。
たとえばパーソナリティー障害であれば、物事の捉え方が周囲と大きく異なるために、明らかにわかる大げさな嘘をついてしまうことがあるのです。
また、解離性障害やアルツハイマー型認知症、慢性アルコール依存症などであれば、脳・記憶の問題によって「自分は事実を話しているつもりでも周囲からすると作り話になっている」という状況になることもあります。
周囲の人に受診をすすめられたり、日常生活に支障がでたりしている場合は、一度医療機関に相談してみましょう。
大人の愛着障害に悩んだときはカウンセリングへ
“嘘をつく”という行為は、大人の愛着障害の典型的な特徴というわけではありません。
しかし、幼少期の特徴としてはよく見られるため、大人になってからも嘘をつくクセがついている方も中にはいらっしゃるかもしれません。
「大人の愛着障害の症状によく当てはまる…」「自分は愛着障害なのか、他の病気なのかわからない」と悩んでいる方は、ぜひ一度カウンセリングを検討してみてください。
当カウンセリングルームでは、愛着障害の方を対象としたオンラインカウンセリングを実施しております。
LINEからのご予約・ご相談も可能ですので、お気軽にご相談ください。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。