強迫性障害で「理解されない」と悩んだときの対処法

強迫性障害の症状を改善するためには、周囲の人の理解を得ることが大切です。
しかし、「強迫性障害がどういったものなのかをよく知らない」という人もまだまだ多いため、つらい言葉をかけられることもあるかもしれません。
そこで今回は、強迫性障害が理解されないときの対処法をお伝えしていきます。
また、治療時に心がけることについても紹介していきますので、「これから強迫性障害の治療を受けようかな…」と悩んでいる方もぜひご覧ください。
目次
「理解されない」が強迫性障害の生きづらさにつながる
周囲の人に強迫性障害を理解してもらえないと、不安やストレスが大きくなってしまいます。
しかし、まだまだ強迫性障害がどういった病気であるかを知らない人も多く、強迫行為などの症状を性格だと思われてしまうこともあるでしょう。
急に強迫行為が増えた場合は、周囲の人も異変に気がつくかと思いますが、知り合ったときからすでに症状があった場合、「どうして仕事が遅いの?」「なにをしているの?」と冷ややかな目で見られることもあるかもしれません。
職場の人や家族、友人などの周囲の人からの理解が得られないと、生きづらさを感じる機会は多くなるでしょう。
強迫性障害を「理解されない」と悩んだときには

周囲の人が強迫性障害に理解を示してくれないというのは、生きづらさを感じてしまいますよね。
そんな悩みを抱えたときには、下記のような対処をとってみるのもよいでしょう。
対処法①:病気であることを伝える
強迫性障害は、名前から症状をイメージすることが難しく、うつ病やアルコール依存症などに比べると耳にする機会も多くないでしょう。
そのため、強迫性障害という病気があること自体を知らない方もまだまだいます。
そういった方からすると、強迫行為を目にしても「すごく心配性な人」「潔癖症な人」と思われてしまうかもしれません。
周囲の人から理解を得るためには、まず確認行為などの症状が病気によるものだと伝える必要があります。
自分の言葉で説明するのが難しい場合は、本やサイトを用いてみるのもよいでしょう。
対処法②:一緒に専門機関に行く
強迫性障害を抱える方の中には、「家族が理解してくれない」という方もいらっしゃるかと思います。
そういった場合は、直接医師から説明してもらうため、一緒に相談しに行くというのもひとつの手段です。
本人からの説明では納得できなかった病気や治療法についても、医師からの説明であれば理解を示してくれるケースもあります。
通っているクリニックの医師やカウンセラーに、家族を連れてもよいか事前に相談してみましょう。
対処法③:すべての人に理解してもらうのは諦める
理解されないことを気にしすぎないようにするのも、心の安定を保つために必要です。
強迫性障害に限らず、どんなことでも理解してくれない人は一定数います。
これは物事の考え方や受け取り方の違いなので、「自分の説明が悪いのかな」「どうしたら伝わるんだろう」と悩みすぎる必要はありません。
強迫性障害の症状を改善するためにも、理解してくれない人ばかり気にするのではなく、寄り添ってくれる人を大切にしていきましょう。
強迫性障害の治療で心がけること

強迫性障害は、認知行動療法や薬物療法などの治療を続けることで、改善される可能性があります。
ただし、向き合い方によっては症状が悪化することも考えられるため、下記の2点を心がけることが大切です。
治療を勝手に中止しない
症状が良くなってくると「もう薬を飲まなくてもいいかな?」「仕事も忙しいし、通院をやめようかな」と考えることもあるかもしれません。
しかし、治療途中に自己判断で服用や通院を中止してしまうと再発したり、症状が重くなったりするリスクが高まります。
必ず医師やカウンセラーの指示・アドバイスを守って、治療に向き合っていきましょう。
早く治そうと焦らない
強迫性障害は、治療を始めたからと言ってすぐに治る病気ではありません。
早く治そうと焦ってしまうと、その焦りがストレスとなって、症状を重くしてしまう可能性も考えられます。
「もう良くならないのではないか」と不安になることもあるかもしれませんが、「自分は病気を治せる」と信じて治療に取り組んでいきましょう。
適切な治療で強迫性障害の生きづらさを改善しよう
強迫性障害は、症状を性格だと捉えられることもあり、なかなか理解されないことがストレスにもなります。
病気で自分自身も悩んでいることを伝えるときには、本やサイトを使ってみたり、一緒に医師やカウンセラーから説明を受けたりするのもよいでしょう。
中にはどう説明しても理解を示してくれない人が現れるかもしれませんが、強迫性障害に限らず、何に関してもすべての人にわかってもらうのは難しいことです。
理解してくれる人を大切にしながら、適切な治療で症状の改善を目指しましょう。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。