愛着障害は恋愛で試し行動をしてしまう?代表例を紹介

大人になってからも対人関係で悩まされる愛着障害。
「本当に自分は愛されているのか」「どこまで自分を受け入れてくれるのか」と、恋人に対して不安があり、相手を試すような行動をとったことはありませんか?
それは、もしかしたら愛着障害によって引き起こされる「試し行動」なのかもしれません。
今回の記事では、試し行動と愛着障害の関係性について解説していきます。
代表的な試し行動についても紹介していきますので、「恋人とトラブルになることが多い」と感じる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
試し行動とは

試し行動とは、自分に対する愛情を確認するために、わざと相手を困らせてどういった対応をとるのかを“試す”ことを言います。
これは保育の現場で、子どもが大人にとる行動としてよく使われていますが、大人になってからも周囲の人に試し行動をとってしまう方もいます。
「自分を本当に愛してくれているのか」
「自分のすべてを理解して、受け入れてほしい」
などという不安や思いから、わざと嫌がられる言動をとって相手の気を引こうとしたり、気持ちを探ろうとしたりしてしまうのです。
大人になっても試し行動を繰り返すのはなぜ?
試し行動は幼少期だけでなく、大人になってからも繰り返されることがあります。
これは、大人の愛着障害や自分に自信を持っていないことが影響している可能性が考えられるでしょう。
幼少期に養育者との愛着がうまく形成されずそのまま大人になった場合、自分を受け入れてくれるパートナーが現れたときに「この人は本当に自分を愛してくれているのか」という不安が大きくなります。
そしてことあるごとに自分への愛情を量ろうとして、パートナーをわざと困らせてしまうのです。
大人の試し行動~代表例~

愛着障害を抱えたまま大人になった方は、恋人に対しても試し行動をとってしまうことをお伝えしてきましたが、具体的にはどのような行動をとりがちなのでしょうか?
ここでは、例としてよくある大人の試し行動をあげていきます。
日頃からパートナーとトラブルになることが多いと感じている方は、下記のような行動をとっていないか一度チェックしてみてくださいね。
相手のことをわざと怒らせる
試し行動を繰り返す方は、パートナーの考えや発言、容姿などを否定して、わざと怒らせようとすることもあります。
どれだけ傷つけられても、嫌な気持ちになっても、最終的に許してくれるかどうかで自分を愛しているか確認しようとするのです。
怒らせた後に許してくれることで「受け入れてもらえた」と一時的に安心できても、相手の中では不満が溜まっていくため、最終的には大きなトラブルとなってしまうことも考えられます。
不機嫌な態度をとる
なぜ不機嫌になっているのかは口にせず、態度だけで自分のことを理解させようとしてとるのがこの試し行動です。
愛着障害を抱えていて、相手に自分の気持ちを主張するのが苦手な方は、「不満内容を伝えずとも察してほしい」と考える傾向があります。
たとえば恋人とのデート中にたくさん歩いて疲れたとき、「歩き疲れた」ということは口にせず、不機嫌な態度で自分の不満を理解させようとしてしまうのです。
わざと連絡を絶って心配させる
なにか嫌なことがあったわけでなくても、LINEや電話などの連絡を突然絶ってわざと心配させようとするのも大人の試し行動の代表的な例です。
連絡を返さないことで「相手がどれだけ心配するのか」「どれだけ自分のことを愛しているのか」を量ろうとします。
そして、たくさん着信履歴が残っていたり、メッセージが何件も入っていたりするのを確認することで安心感を得るのです。
無理なお願いをして困らせる
愛着障害の方は、「わがままや無理なお願いを恋人がどれだけ叶えてくれるか」でも、相手の愛情を確認しようとします。
たとえば「仕事で会えない」と言われても納得せず、「会ってくれないってことは私を愛していないんだ」という極端な考えを持ってしまうのです。
本人としてはお願いを叶えてくれることで愛情を実感できますが、パートナーからするとその言動に疲弊してしまいます。
大人になっても試し行動を繰り返すのは愛着障害の可能性も
「パートナーから本当に愛されているのか」「自分のすべてを受け入れてくれているのか」を確認するために、相手をわざと困らせる試し行動は大人になってからも繰り返されることがあります。
これは愛着障害が原因となっている可能性もあるため、今回ご紹介した代表例が当てはまると感じた方は、一度専門家に相談してみるのもよいでしょう。
育ってきた環境や今の状況、悩み事などをカウンセラーと一緒に整理することで、改善策が見えてくるはずです。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。