強迫性障害になりやすい人は?発症しやすい人の特徴について
「不安で同じことを何度も確認してしまう」「細菌や汚れが気になって何度も手を洗う」などの行動が見られる強迫性障害。
発症の原因ははっきりとわかっていませんが、なりやすい人の特徴があることをご存じでしょうか?
そこで今回は、強迫性障害に悩む方の性格傾向や環境について解説していきます。
「自分は強迫性障害なのか、ただの性格なのかわからない」と悩んでいる方も、ぜひ最後までご覧ください。

目次
強迫性障害はどうして発症する?
強迫性障害の原因は、いまだ明らかにされていません。
しかし、要因としては性格、育ってきた環境、ストレス、遺伝、脳の神経伝達物質の異常など、さまざまなものが関係していると考えられています。
強迫性障害になりやすい人はどういうタイプ?
強迫性障害を発症する要因として、性格や育ってきた環境、ストレスなどが関係しているとお伝えしましたが、具体的にどのような人がなりやすいのかをチェックしていきましょう。
几帳面でこだわりが強い人
細かなことにこだわり、何事にも几帳面なタイプの人は、日常生活においても「ミスがないか」を気にしすぎてしまうことがあるかと思います。
その性格が不安定にならなければ、ミスも少なくなるので仕事でもプラスに働いてくれるでしょう。
しかし、ミスをしないためにと几帳面にやっていたことが、いつしか繰り返しの確認作業で仕事に支障をきたしたり、周囲の人に迷惑をかけたりすることになる可能性もあるため、注意が必要です。
真面目で完璧主義な人
「すべてを完璧にしなければ気が済まない」「責任感が強く、人に迷惑をかけたくない」と日頃から考えてはいませんか?
そういった真面目で完璧主義な性格の方は、強迫性障害になりやすいと言われています。
真面目さや責任感の強さは、仕事で良い方向に作用することもありますが、環境が変わってうまくいかなかったときに自分を追い込み過ぎてしまうかもしれません。
もともとの性格から過度に責任感を強く持っていると、不安がひどくなって強迫性障害を発症する可能性もあるのです。

環境の変化でストレスを抱えている人
就職、転職、転勤、結婚、妊娠、出産などの大きなライフイベントのタイミングで、ストレスを抱えたことがきっかけとなり、強迫性障害を発症する傾向もあります。
環境の変化から、これまでは問題なく行えていた仕事ができなくなったり、対人関係でつらい思いをしたりすると気持ちを不安定にさせてしまいます。
そういった日々のストレスの蓄積は、強迫性障害を発症させたり、症状をひどくしたりするのです。

過去の経験でトラウマを抱えている人
これまでにつらい思いをして、トラウマを抱えている人も強迫性障害を発症しやすいと言われています。
たとえば厳しすぎる家庭で育ったり、虐待を経験していたりすると、強いストレスとトラウマを抱えることになり、発症の要因となりえるでしょう。
また、厳しいルールのある家庭では、保護者が強迫的な気質を持っていることもあるため、自分のひとつひとつの行動に「これで合っているのか」と過度な不安を抱かせてしまいます。

チック症・発達障害を抱えている人
「やってはいけない・やりたくない」と考えれば考えるほどチック運動をしてしまう、という点でチック症と強迫症状は似ていて、併発することもよくあります。
また自閉症スペクトラムなどの発達障害を抱える方も、強迫性障害を発症しやすいと言われています。

強迫性障害は誰にでも発症する可能性がある
強迫性障害を発症する方には、几帳面で完璧主義な人やストレスを抱えている人が多く見られます。
しかし、原因がはっきりとわかっているわけではないため、誰でも発症する可能性があるものだとも言えるのです。
今回紹介した特徴に当てはまることがなくても、「自分は強迫性障害なのではないか?」と不安を感じた際は、一度専門家に相談してみましょう。
また、強迫性障害でない人であっても確認作業が多かったり、潔癖症のような行為が見られたりすることもあるため、専門家でなければ病気を判断するのは難しいです。
そのため、日常生活に支障がでているのにもかかわらず、「自分はただの心配性、綺麗好きなだけだから大丈夫」と自己判断で放置しないようにしましょう。
強迫性障害を持つ方は、精神的な疲労によってうつ病や睡眠障害を合併しやすいため、症状が悪化する前に治療を受けることが大切です。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。