強迫性障害で疲れ果てたらどうする?心と体を回復させる方法

強迫性障害を抱えていると、日常でストレスを感じることも多いため、「もう疲れ果てた…」と思うこともありますよね。
疲弊しきった心と体を放置していると、症状が悪化したり、他の病気を併発したりすることもあるので注意しなければなりません。
そこで今回は、強迫性障害で疲れ果てたときの対処法を紹介していきます。
強迫観念と強迫行為によって、生きづらさを感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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強迫性障害はこんな病気
強迫性障害とは、強い不安や恐怖が頭から離れず(強迫観念)、それらをなんとか解消しようと何度も同じ行動を繰り返す(強迫行為)病気です。
「手のウイルスがこわくて何度も手を洗う」「カギを本当に閉められたか不安で確認を繰り返す」など、自分でも度が過ぎた行動だとわかっていてもやめられず、日常生活に支障をきたすこともあります。
発症する原因は、まだ明確にはなっていませんが、遺伝、脳の神経伝達物質の異常、ストレス、環境の変化などが関係していると考えられています。
強迫性障害の症状で疲れ果てる

さまざまな不安や恐怖心によって、何度も同じ行動を繰り返すのが強迫性障害の症状です。
たとえば、不潔恐怖がある場合、手を何度も洗ったり、長時間入浴したり、身につけていたものを徹底的に消毒したりします。
こういった行為を何度も繰り返していれば、エネルギーと時間をたくさん使うことになるため、当然心も体も疲弊してしまうでしょう。
そして、ときには睡眠時間を削ってまで強迫行為を繰り返すので、身体の回復もなかなかできません。
また、どうかしていると思っていても、これらの行動をやめられないので、周囲の人から冷ややかな目で見られたり、つらい言葉を投げかけられたりすることも…。
日々の強迫行為でかなりのエネルギーを使用するうえに、周囲から理解を得られない環境となれば、強迫性障害の方は疲れ果ててしまうでしょう。
強迫性障害で疲れ果てたときの対処法

強迫性障害を抱えていると、強迫観念にとらわれて頭がいっぱいになったり、強迫行為で体力を奪われたりするため、心も身体も疲れ果ててしまうでしょう。
そんなときには、自分自身を大切にするために、下記の対処法を試してみてください。
カウンセリングや治療を受ける
疲れる原因である強迫性障害そのものを、根本的に治療していくことが最も必要なことです。
クリニックでの治療やカウンセリングを受ければ、強迫性障害の症状は改善できる可能性があります。
今の状況を整理し、できることからひとつひとつ改善していくことで、「強迫性障害のせいで疲れる…」ということも徐々に減っていくはずです。
自分だけで治すのは難しい病気なので、ひとりで抱え込まずに専門家へ相談してみましょう。
強迫性障害の理解者と話す
強迫性障害に理解を示してくれる家族や友人、恋人とのつながりは、心の支えとなる大切なものです。
今日あった出来事やつらかったこと、頑張ったこと、自分の気持ちなどを話せる人がいれば、心の疲れが少し和らぐでしょう。
また、「自分には味方がいる」ということを再認識できれば、症状の改善につながることもあります。
人とのつながりがなくなったり、自宅に引きこもるようになったりすると、強迫性障害の症状は重くなるため、理解者との関わりを大事にしましょう。
睡眠の質を向上させる
良質な睡眠時間を確保することは、心身の回復に必要なことです。
しかし、強迫性障害になると強迫観念と強迫行為で十分な睡眠時間を確保できないことがあるでしょう。
さらに強迫性障害の他にもうつ病や睡眠障害を併発していると眠れなくなったり、夜中に何度も目を覚ましたりして、睡眠の質が悪くなります。
リラックスしてぐっすり眠るためには、心理療法や薬物療法で治療を続けながら下記の方法を試してみるのもよいでしょう。
・寝る直前にスマホやパソコンのブルーライトを避ける
・就寝前の簡単な体操で副交感神経に働きかけ、リラックスさせる
・起床時は太陽の光で体内時計を整える
睡眠の質を向上し、強迫行為で疲れた心と体をしっかり回復させましょう。
強迫性障害で疲れ果てる前にカウンセリングへ
強迫性障害になるとさまざまな不安や恐怖にとらわれて、強迫行為を繰り返すため、ストレスが蓄積されて疲れ果ててしまいます。
そうなったときの対処法を知っておくことも大切ですが、一番は“疲れ果てる前に”カウンセリングや治療を受けて、気持ちを楽にさせることです。
限界まで心が追い詰められた状態になってからでは、症状が重くなって治りづらくなったり、効果がでるまでに時間がかかったりしてしまいます。
ひとりで抱え込むのではなく、専門家に相談することで、強迫性障害の治療に必要な知識を身につけられるようになるでしょう。
「不安な気持ちをどう解消したらいいのかわからない」という方は、ぜひカウンセリングを検討してみてください。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。