【強迫性障害あるある】共感できる?代表的な症状を解説
強迫性障害に悩んでいる方は、「これも症状のひとつなのかな?」「自分だけがこんな行動をしているのかな?」と不安に感じることもありますよね。
そこで今回は、強迫性障害の人によく見られる言動、いわゆる“強迫性障害あるある”を紹介していきます。
共感できる部分も多いかと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

強迫性障害のサインとは
強迫性障害には「強迫観念」と「強迫行為」、2つの症状があります。
強迫観念:自分の意思に反して、ある考えが頭から離れないこと。
強迫行為:強迫観念による不安を振り払うために、何度も繰り返して同じ行動をとること。
強迫性障害を抱えている方の中には、上記2つの症状によって仕事や私生活で支障がでることもあります。
今回の記事でお伝えしていく“強迫性障害のあるある”も、代表的な強迫観念と強迫行為です。

強迫性障害のあるある!6つのサイン別で紹介
強迫性障害の代表的な症状を6つに分類し、“あるある”を紹介していきます。
強迫観念・強迫行為に日頃から悩んでいる方は、共感できる部分も多いのではないでしょうか?
① 人や物に対しての不潔恐怖がある(不潔恐怖と洗浄)
・体が不潔になっていると感じて、過剰に手洗いや入浴、洗濯などを繰り返す
・ドアノブや手すりの細菌・汚れが気になって触れられない
・触れるものはすべて消毒しないと気が済まない
・床に落ちたものを手で拾えない
・さまざまな人が利用する公衆トイレの細菌・汚れが恐くて、尿意や便意を我慢する
② 自分のせいで誰かに被害を与えるのではないかと不安(加害恐怖)
・人にケガをさせそうで、ハサミやナイフなどの尖ったものに近づけない
・スーパーやコンビニなどで、自分が万引きしていないかと不安になる
・歩いているだけでも周囲の人にケガをさせたのではないかと恐くなる
・駅のホームで人を突き飛ばしてしまわないか不安になる
③ さまざまなことに不安を感じて確認を繰り返す(確認行為)
・仕事の書類を何度確認しても不安が拭えず、確認作業が終わらない
・職場でカギ閉め当番になると、本当に閉まったのか不安で家に帰れない
・家を出る際、戸締り、ガス栓、照明のスイッチなどを何度も確認する
・指さし確認、手で触れて確認、じっと見張るなど執拗に確認を繰り返す
・火の元を何度も確認してから外出しても、不安で家に戻ってしまう
・他者から「確認作業が多い」「何度も同じことを質問しないで」とよく言われる
④ 決まった手順で行動しないと気が済まない(儀式行為)
・靴を履くときは右足からでないと、悪いことが起きそうで恐い
・どんなときでも同じ手順で仕事を進めるため、「融通がきかない」と言われる
・家を出るときのルーティンが、いつもと違うやり方になってしまったらやり直す
⑤ 不吉な数字が嫌で、幸運な数字に過剰にとらわれる(数字へのこだわり)
・「4」「9」などの特定の数字がついているものを極端に避ける
・自分の中で決まっている特定の数字がついた車のナンバーを見るまで帰れない
・なにかをするとき、こだわっている数字の回数だけ繰り返さないと気が済まない
⑥ 配置へのこだわりが強く、思い通りになっていないと不安(物の配置へのこだわり)
・棚やテーブルに置いているものの配置がいつもと違うと落ち着かない
・左右対称になっていないものを見るのが苦痛
・他の人が気にならないような配置のずれも気になって、すぐに直す
・こだわりの配置にしなければ、他のことが手につかない
周囲の人が強迫性障害のあるあるを理解してくれないときは?
強迫性障害を抱えている方は、人口の約2%で50~100人に1人の割合だと言われています。
誰でもかかる可能性があり、決して珍しい病気ではありませんが、まだまだ病名や症状を理解していない方も多いでしょう。
そのため、強迫性障害の症状を理解されず「確認作業が長すぎる、仕事が遅い」「融通がきかない」など、傷つく言葉を投げかけられることもあるかもしれません。
そんなときにはSNSや交流の場を通して、強迫性障害を抱えている人と同じ悩みを分かち合い、情報を交換してみるのもおすすめです。
同じ悩みを抱えている人がいる、共感してくれる人がいるとわかるだけでも気持ちが楽になることもあります。
また、強迫性障害を専門とするカウンセラーに悩みや不安を話してみるのもよいでしょう。
ひとりで抱え込んでしまうと解決の糸口が見つからず、症状や状況の悪化につながることもあります。
今起きていることをカウンセラーと一緒に整理し、強迫性障害の治療に必要な知識を身につけていきましょう。

強迫性障害と向き合うことが大切
強迫性障害の症状で悩んでいる方は、今回紹介した“あるある”にも共感する部分が多かったかと思います。
仕事やプライベートでも症状がでてくるため、つらい思いをしたり、生きづらさを感じたりすることもあるでしょう。
そういったときには、ぜひ一歩踏み出してカウンセリングでお悩みをご相談ください。
強迫性障害と向き合い、ひとつひとつできることから改善を目指していきましょう。
4月先着3名様
初回カウンセリング
45分 5,000円
※はじめての方は初回カウンセリングをお申込みください。
※初回はオンラインでカウンセリングを行っています。Zoom・Skype・Line通話でのカウンセリングが可能です。
※初回カウセリングでは、現在のあなたの状態をお伺いして、今後の目標や方針を決めていきます。
LINEでのご相談
愛着障害や強迫性障害、不安障害のご相談を受け付けています。
HSPやアダルトチルドレンのお悩みの方やカウンセリングご希望の方は、友達追加ボタンを押して、メッセージをお送りください。

臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。