強迫性障害は母親が原因?考えられるケースをもとに解説
強迫性障害の症状に悩んでいるとき、「母親が原因で発症することってあるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
自分の状況を整理するためにも、なにが発症の要因となっているのかを知ろうとするのは大切なことです。
そこで今回は、強迫性障害で母親が原因となる可能性について、考えられるケースをもとに解説していきます。
ご自身が子どもを産んで母親になったことで、「子どもに自分の強迫性障害が遺伝するのではないか」と不安を感じている方も、ぜひ最後までご覧ください。

目次
強迫性障害の原因
強迫性障害を発症する原因は、まだはっきりとはわかっていないのが現状です。
しかし、遺伝、脳の神経伝達物質の異常、環境、ストレス、生活歴の影響、性格、ライフイベントによる生活の変化などが関係していると考えられています。
強迫性障害は母親が原因となることもある?架空のケースで解説
強迫性障害の原因は明確にはなっていませんが、育ってきた環境や遺伝、ストレスなどが関わっていると考えられているため、母親の存在が原因となる可能性もゼロだとは言えないでしょう。
ここではいくつか考えられるケースを紹介していきます。
考えられるケース①:厳しいルールのある家庭で育った
家庭内で厳しいルールが決められている家庭で育った場合、なにをするにも監視されていたり、間違ったことがあれば罰せられたりすることもあります。
そのことがストレスとなると「これで大丈夫かな?本当に間違っていないかな?」と強い不安や恐怖心を抱き、強迫性障害の引き金となることもあるでしょう。
また、そういった家庭で育つと、なにをするにも保護者に従っていて自分で判断する機会がなくなるため、その環境から離れた途端に「自分の判断は合っているのか?」と自信をなくしてしまうことがあります。
その自信のなさから何度も確認を繰り返したり、手順にこだわって臨機応変な対応ができなくなったりする可能性も考えられるでしょう。

考えられるケース②:母親が強迫性障害
強迫性障害は、遺伝的要因もあると考えられています。
そのため、母親が強迫性障害であることが発症に関係している可能性もあるでしょう。
しかし、これまでの研究報告ではっきりと“遺伝する”と結論がでているわけではなく、母親が強迫性障害だからといって、必ず子どもも発症するということではありません。
遺伝という意味だけでなく、母親の行動を見て育ったことで思考や行動パターンが似て、同じ病気を発症するという可能性も考えられるでしょう。

考えられるケース③:母親と接することがストレスになっている
ストレスを抱えていることも強迫性障害の引き金になると言われているため、このストレスが“母親と接すること”なのであれば、母親が原因とも言えるでしょう。
日常的に否定的な言葉をかけたり、支配しようとしたりする母親がいると、関わりを持つことでつらい思いをすることも多くなります。
そして、そのストレスによって感情のバランスが崩れて、不安と恐怖感でいっぱいになり、強迫観念・強迫行為にとらわれてしまう可能性が考えられるでしょう。

強迫性障害は必ずしも“母親が原因”であるとは言えない
強迫性障害の発症には、遺伝や環境、ストレスなどさまざまなことが関係していると考えられているため、必ずしも母親が原因であるとは言えません。
しかし、先述のようなケースでは、少なくとも“母親が要因”となっている可能性はあるでしょう。
また、ご自身が強迫性障害を持つ母親で、「自分の子どもも発症してしまうのではないか?」と不安を感じている場合は、一度専門機関に相談してみましょう。
強迫観念と強迫行為による悩みをひとりで抱えながら子育てをすることは、ご自身の症状を悪化させてしまう可能性も考えられます。
モヤモヤとした気持ち、つらい思いをしていることをカウンセラーに話すだけでも、心が楽になるかもしれません。
うつ病の併発を避けるためにも、ぜひ一歩踏み出してみてください。

強迫性障害でつらい思いをしている背景を探索しよう
強迫性障害を発症する原因はさまざまで、中には母親が原因になっていると考えられるケースもあります。
母親が強迫性障害であったり、関係性がストレスになっていたりすると、気持ちが不安定になって発症する可能性も考えられるでしょう。
強迫観念・強迫行為の改善には、まず自己理解を深めていくことが大切です。
発症の要因になっている問題がわかれば、うまく距離をとれるようになるため、症状もつらい気持ちも和らいでいくことがあります。
「強迫観念・強迫行為が引き起こされている要因がわからない」「自分ひとりでは今の状況を整理できない」という方も安心してください。
カウンセリングを通して、今起きていることやお悩みを一緒に整理し、自己理解を深めるためのサポートをしていきます。
強迫性障害の治療に必要な知識を身につけて、症状の改善を目指していきましょう。
当カウンセリングルームでは、強迫性障害の方を対象としたカウンセリングを実施しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
4月先着3名様
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45分 5,000円
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※初回カウセリングでは、現在のあなたの状態をお伺いして、今後の目標や方針を決めていきます。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。