強迫性障害が原因?電車に乗れない理由と考えられる病気とは

強迫性障害を抱えている方の中には、「電車に乗れない…」と悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
多くの方にとって電車は通勤や通学、買い物などで欠かせない移動手段となるため、乗車に対する恐怖心があると、日常生活にも支障をきたしてしまいますよね。
電車への不安を克服するには、やはりその原因と向き合うことが大切です。
そこで今回は、電車に乗れない理由や克服するための方法についてお伝えしていきます。
強迫性障害の他にも考えられる病気を紹介していきますので、「自分はなぜ電車に乗れないんだろう…」と悩んでいる方は、参考にご覧ください。
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強迫性障害で電車に乗れないのはなぜ?
強迫性障害にはさまざまな症状があり、その強迫観念と強迫行為によって「電車に乗れない」と悩む方もいます。
たとえば、不潔恐怖の症状があり、「菌やウイルスがこわくて他人に触れられない」という方。
加害恐怖の症状で、「駅のホームで人を突き落とすのではないか」「痴漢で捕まるのではないか」と実際にするはずがないことを心配してしまう方。
それぞれ不安や恐怖心の対象は異なりますが、その強迫観念と強迫行為から電車に乗れなくなってしまうこともあるでしょう。
「電車に乗れない」を克服するためには

強迫性障害の症状によって電車に乗れなくなると、多くの方が日常生活に支障をきたしてしまいます。
また、通勤や通学、買い物などの外出時、どうしても電車を避けられないからと無理に乗っているとストレスも大きくなってしまうでしょう。
そういった電車に乗れないという悩みを解消するためには、適切な治療を受けて強迫性障害を改善させていくことが大切です。
自己判断で放置していると、症状が深刻化して治療が難しくなったり、うつ病やパニック障害などの他の病気を併発したりすることもあります。
まずは専門家に今の状況を相談し、カウンセリング、心理療法、薬物療法など個人に合わせた治療を受け、克服していきましょう。
電車に乗れないのは強迫性障害以外が原因の可能性も
「電車に乗れない」という悩みは、強迫性障害の方も抱えることがあるものですが、他の病気が原因となっている人もいます。
具体的には下記のような病気などが考えられるでしょう。
- パニック障害
きっかけもなく、動悸・めまい・発汗・呼吸困難・吐き気・手足の震えなどのパニック発作が起こり、これらを何度も繰り返す病気です。
突然激しい発作が起こるため、乗り物に乗車すること、外出することへの不安が強くなります。
- うつ病
気分が強く落ち込み、憂鬱でなにをするにも楽しめないという精神症状に加えて、眠れない、食欲がない、体がだるいなどの身体症状が現れる病気です。
うつ病の症状は人によって異なり、電車に乗ることで強い不安を抱くこともあります。
- 適応障害
ある生活の変化や出来事によって、日常生活が送れないほど気分が落ち込み、意欲低下、不眠などの症状が現れる病気です。
仕事のストレスで発症している場合、通勤手段となる電車に強い不安や恐怖心を抱くこともあります。
- 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
トラウマになるようなつらい経験、生死に関わるような体験をしたことで、フラッシュバックを起こしたり、不安に襲われたりする状態です。
これを発症した原因となる出来事が電車に関係している場合、強い恐怖心で電車に乗れなくなることもあるでしょう。
- 社会不安障害
人からどう見られているのかが過剰に気になり、不安や緊張から発汗、手足の震え、腹痛などの症状が現れる病気です。
電車でも人の目が気になって、「乗るのがこわい」と感じるケースもあります。
- 広場恐怖症
自分がその場から逃げられない、もしくは助けてもらえないような場所や状況で強い不安に襲われる症状です。
電車もドアが閉まると逃げられない環境になるため、乗車を避けようとします。
- 自律神経失調症
自律神経のバランスが乱れることで、不眠、身体のだるさ、動悸、息切れ、めまい、下痢・便秘などさまざまな症状が現れる状態のこと。
電車でも気分が悪くなってしまうと、乗りたくないという気持ちが強くなるでしょう。
上記の通り、電車に乗れない原因としては、さまざまな病気・状態が考えられます。
症状を改善するためには、その原因に合わせた治療が必要です。
「電車に乗れない」と悩んだら専門家に相談を
強迫性障害の症状によっては、電車に乗ることに不安・恐怖心を抱くことがあります。
移動手段として欠かせない方にとって、それは生活に支障をきたすほどの大きな問題となるでしょう。
強迫性障害は適切な治療を受ければ、症状を改善できる病気ですので、ひとりで抱え込まずに専門家へ相談してみてください。
また、強迫性障害以外にも「電車がこわい」と感じる病気もあるため、「電車に乗れないのは強迫性障害のせいなのか、他の病気のせいなのかわからない」という方も、あなたに合った治療方法を探していきましょう。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。