強迫性障害は恋愛できない?恋人と良好な関係性を築くためには

強迫性障害を抱えていると「自分は恋愛できないんじゃないか」「恋人ができても迷惑をかけそう…」と悩んでしまうかもしれません。
しかし、強迫性障害だからといって、恋愛ができないというわけではありません。
そこで今回は、強迫性障害が恋愛に与える影響、恋人との関係性を良好に築くためのポイントなどをお伝えしていきます。
目次
強迫性障害は恋愛できない?
強迫性障害によってつらい思いをしている方は、「こんな自分は恋愛できないんじゃないか」と考えることがあるかもしれません。
しかし、強迫性障害を抱えているからといって、恋愛ができないわけではありません。
強迫性障害の方の中には、発症してからパートナーとうまく関係性を築けている人、結婚している人もいます。
一方で、強迫性障害の症状が影響して、恋愛で苦労することが出てくるというのも事実です。
パートナーとの関係性を良好に築くためには、症状がどのような影響を与えるか、大切にすべきポイントは何かを理解しておく必要があるでしょう。
強迫性障害が与える恋愛への影響

強迫性障害を抱えていると、恋人との関係性に悩む機会も多くなるかもしれません。
ここでは強迫性障害が与える恋愛への影響についてお伝えしていきます。
恋愛に強迫行為を強要する
症状が重い場合、恋人に強迫行為を強要する人も多くなります。
たとえば、「ガスの元栓を閉めたか確認して」と確認行為をさせたり、「帰宅したらすぐにお風呂に入って」と不潔恐怖による自身のルールを強要したりすることがあります。
このような行為は強迫性障害の“巻き込み”と呼ばれていて、恋人や家族、友人などの身近な人に対して行われることが多いです。
本人からすると「不安を解消したくてお願いしているだけ」と考えてしまうこともあるかもしれませんが、恋人からすると多少なりとも負担になってしまうでしょう。
恋人に何度も保証を求める
恋人に不安なことを質問し、保証を求めることも巻き込みとしてあげられます。
これは「カギをちゃんと閉めていたよね?」「大丈夫だよね?」というような質問をして、「大丈夫、問題なかったよ」と言われることで安心感を得ようとしているのです。
このような巻き込みは、恋人に負担をかけてしまうだけでなく、本人の症状を悪化させることにもつながるため、注意しなければなりません。
嫌われたのではないかと不安になる
何度も強迫行為で恋人を巻き込んでいるうちに、「嫌われたのではないか」という不安がでてきてしまうこともあるでしょう。
巻き込みによって恋人との関係性が悪くなるというのは、実際に起こり得ることです。
しかし、「嫌われたかも」という不安を何度も恋人にぶつけていると、それが喧嘩の原因になってしまうこともあります。
嫌われていないことを確認して安心したいはずが、何度もきくことによって関係性を悪くしてしまうのでは、本末転倒になってしまうでしょう。
【強迫性障害】恋愛をするときの大切なポイント

強迫性障害を抱えていると、恋愛面でも苦労することがでてくるかと思います。
恋人ができても強迫行為によって、関係性が悪くなってしまうのはつらいことですよね。
ここでは、恋人との関係性をうまく築くために大切なポイントを紹介していきます。
パートナーに強迫性障害を理解してもらう
まずはパートナーに強迫性障害がどういうものなのか、どういった症状があるのかをしっかり理解してもらうことが大切です。
「伝えることで嫌われるかも」と不安になってしまうかもしれませんが、強迫性障害という病気があることを知らない方もまだまだ多く見られます。
病気を理解していなければ、「どうして同じ行動を繰り返すのだろう?」と恋人も疑問に思ってしまうでしょう。
強い不安があって同じ行動を繰り返しているということがわかるだけでも、恋人は寄り添いやすくなるはずです。
できるだけ巻き込まないようにする
恋人は身近な存在になるため、強迫行為をお願いしやすかったり、保証を求めやすかったりするでしょう。
しかし、恋人を巻き込んでしまうと、疲弊させて関係性が悪くなる可能性があります。
また、巻き込みによって安心感を得ようとしていると、強迫性障害の症状は改善されません。
できるだけ恋人を巻き込まないようにすることが、お互いにとって良い方向へ進むためのカギとなるでしょう。
ひとりで巻き込みを辞めるのは難しいことでもあるので、ぜひ専門家に相談してみてください。
適切な治療を受ける
強迫性障害は、適切な治療を受けることで症状の改善を目指せる病気です。
専門機関で認知行動療法や薬物療法などを受け、症状が治っていけば生きづらさが解消され、恋愛面で感じているつらい気持ちも減少されるかもしれません。
症状を自己判断で放置していると、他の病気を併発したり、難治化したりする可能性もあるため、早めに受診を検討してみてください。
強迫性障害を抱えていても恋愛はできる
強迫性障害を発症すると日常生活に支障がでたり、恋人との関係性がこじれたりすることがあります。
しかし、強迫性障害だからといって、恋愛ができないというわけではありません。
適切な治療を受けること、恋人から十分な理解を得ること、巻き込みをできるだけしないことが関係性をうまく築くために大切なポイントとなるでしょう。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。