愛着障害は独占欲が強い?タイプ別の特徴を解説

育った環境によって、対人関係の問題を抱える愛着障害。
「独占欲が強くて恋人だけでなく、友人まで束縛してしまう」
「親しい友人が他の人と仲良くしているのが許せない…」
上記のような気持ちに強く共感できる方は、もしかしたら大人の愛着障害を抱えているのかもしれません。
そこで今回は、愛着障害の特徴と独占欲の関係性についてお伝えしていきます。
「愛着障害の症状が自分によく当てはまる」と感じている方も、ぜひ最後までご覧ください。
目次
大人の愛着障害の特徴
幼少期の愛着形成がうまくいかないまま成人した場合、愛着障害の症状を大人になってからも引きずることがあります。
大人の愛着障害を抱えていると社会にでてからも対人関係で悩むことが多く、生きづらさを感じてしまうのです。
そんな大人の愛着障害の具体的な特徴としては、下記のようなものがあげられます。
【人間関係】

幼少期に愛着がうまく形成されなかったことによって、人との適度な距離感がわからないまま大人になってしまいます。
これにより愛着障害の方は、極端に距離を近づけすぎて相手に依存したり、反対に距離をとりすぎて人と深い関係になることを避けたりするのです。
また、自分が愛されているかどうかという不安をよく抱くため、相手をわざと困らせる“試し行動”で愛情を量ろうとすることもあります。
そのような言動によって恋人や友人を傷つけて、関係性が悪い方向に進んでしまうケースもよく見られます。
【情緒面】

感情のコントロールが苦手というのも、愛着障害の特徴のひとつです。
すぐにカッとなってしまったり、反対に感情を抑制しすぎて自分の意見を言えなくなったり、他人から言われた些細な一言で過剰に落ち込んでしまったりするなど、情緒面の不安定さがよく見られます。
そのため、周囲の人からは「落ち着いて話し合いができない人」「自分の意見が言えない人」「怒りを抑えられない人」といった評価をされ、さまざまなトラブルに発展してしまうこともあるのです。
【アイデンティティの確立】

「自分は何者なのか」「将来どのようになりたいのか」を自覚することで、人は自分の意志でさまざまな選択をし、行動にうつしていきます。
しかし、愛着形成がうまくいかずに大人になった場合、自己肯定感が極端に低くなり、自分の選択に自信を持てなくなってしまいます。
これにより、人生の分岐点である進路や就職先といった大きな決断に対しても、自分の意見を持てずに苦労してしまうのです。
大人の愛着障害は独占欲が強くなる?
一口に大人の愛着障害といっても、症状は人によって異なります。
そのため、“愛着障害=独占欲が強い”と一概には言えませんが、その人が持っている愛着スタイルによっては、独占欲が強く見られることもあるのです。
ここでは愛着スタイルの「不安型」「回避型」に分けて、独占欲に対する傾向をお伝えしていきます。
【不安型の独占欲】

不安型の愛着スタイルを持つ場合は、独占欲が強くなる傾向があります。
これは不安型の「誰かにとっての1番になりたい」「自分だけを愛してほしい」という気持ちが関係していて、恋人だけでなく親しい友人に対しても独占欲を抱くようになるのです。
たとえば、友人と2人きりで話すときには楽しめるのに、3人以上になると自分以外の人と友人が仲良くしていることに嫉妬心や疎外感を抱きます。
恋人・友人どちらであっても独占欲が強くなってくると、「自分以外の連絡先は消してほしい」「自分以外と遊ばないでほしい」という過度な束縛をしてしまうので、相手に負担やストレスを与えてしまうこともあるでしょう。
【回避型の独占欲】

同じ愛着障害であっても回避型の場合は、現れる特徴が異なります。
回避型はドライな関係を好み、依存すること依存されること自体が苦手なため、基本的に「独占したい」という気持ちに支配されることはありません。
独占欲によるトラブルは起こりにくいのですが、相手に対する関心が低く、表面的な付き合いをする特徴によって、また別の問題が現れることも考えられます。
愛着障害による独占欲で悩んだらカウンセリングへ
人とのコミュニケーションや情緒面、アイデンティティの確立などに課題を抱える愛着障害は、社会にでてからも対人関係でトラブルを引き起こすことがあります。
そのトラブルのひとつとして、独占欲が強く恋人や友人を過度に束縛してしまうということもあげられます。
特に不安型の愛着スタイルを持つ人は、自分を認めてくれる人に依存する傾向があるため、その人を独占しようとする言動が目立つこともあるでしょう。
自分自身の強い独占欲に悩んでいる方は、愛着障害を抱えている可能性もあるため、一度専門家でカウンセリングを受けてみてください。
当カウンセリングルームでは、愛着障害の方を対象としたオンラインカウンセリングを実施しております。
「自分は愛着障害なのかな」と不安がある方のご相談もお受けしておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。